あふれ出した地獄を僕らは歩き続ける
日々大小を問わず、ありとあらゆる地獄が業の坩堝から溢れ出て、世界経済を蝕み、俺の精神を蝕んでいく
もう世界が終わるならさっさと終わって欲しいし、死んだ方がいくらかマシかもしれない
俺の辛さが誰かの幸福に変換されてるのかもしれないと思うぐらいめちゃくちゃで毎日産まれた事を後悔しながら仕事してる
年々生きること、生活することの煩わさが増していく
それこそ真綿で締め付けるという表現のごとく日々の色々な、形態化し辛い程に小さなことが積み重なって気が付けば自我を保つのが難しい程の濁流の中、流され続けてる
もう何もかも捨てたい
人間以外の俺になりたい
ウクライナとロシアでは死が死を積み重ねて、その膨れ上がった失われた物語はただの数字になっていく
かたや休みの日に免許更新講習開始の2分前まで仕事の電話に追われて、酷い頭痛に苛まれながら退屈な2時間を送り、講習が終わればまた電話とメールに追われる
一般的には前者のほうが悲惨で許し難く地獄だろう
でも俺にとっては後者のほうがより酷い地獄だ
地獄の酷さは自身からの距離によってその深化が決まる
結局は俺は俺が1番可愛いんだ
だからみんなそれぞれの地獄を抱えながら、そしてその濃度を高めながら歩き続けてる
腕一杯の地獄を抱えながら、泥塗れの足で道無き未知を歩み続ける
最近になって、なんで自分が猫のことばかり気になってるのか考えてるると少しでもこの地獄とは正反対なものに触れたいからなのかなって何となく思った
特に寝てる猫の顔を見てるとそれだけで救われる気がする
冬の晴れた日の富士山はとても清々しく綺麗に見える
だけどその足元にある富士の樹海は仄暗く、自殺の名所として森が生い茂る
上を見上げれば理想が浮遊して、下を見渡せば否が応でも現実と漆黒が視界を塗り潰す
何かを得るためには何かを失う必要がある
露国の大統領は宇国を手にするために世界的信用を失い続けてる
じゃあ俺は何を得るために体力や精神、生活を失い続けてるのか??
失い続けてるだけで何も得られず、ひたすらに消耗し続けてる
本当に地獄だ、数ヶ月前より濃度を濃くした地獄が地平の先まで続いてる
退くも地獄、進むも地獄
もう、全てクソだ
誰が早く、この地獄の中で諦めもせずに歩く俺の両足を切断して、こめかみに銃弾をぶち込んでくれ