明日が来れば昨日になる 昨日を馳せればそれは明日になる 「距離なんて関係無い」と言いながら名前も知らない絹肌に溺れていく 自己陶酔を傍観者へ 自壊する生き様を断罪者へ 救いの皮を被る蔑んだ優しさに依存する 緩やかな殺人 楽死する脳髄 亡骸を抱きし…

深々と雪が降る 音は全て雪に吸収されて、絶対的な無音が耳をつん裂く 沈黙こそがもっとも雄弁に時間を物語る もっと降り積もれば白が黒さえも塗り潰す そして春が来れば、足元に死体が埋まった鮮血の桜が世界を謳歌するかの如く咲き誇る ただもうそこには大…

視界の前にへばりつく、見てない筈の風景 ここは絶界 暴き出す同じ夢と暗い体 過去と未来を攫っていく忘却の暴虐 Sadism in Mother 左目で現実を見つめ、右目で地獄を見る 手放す事でしか踏み出せない一歩 伽藍堂の空間に響く歯車の軋む音 病んで悔やんで病…