舌禍の声で僕は狂った
「もうみんな限界なんてとっくに超えてますよ」
本社の課長と電話中に堰き止めてたものが崩れるように、脳内で考えるより口から溢れ出た言葉だった
依然として仕事のピークは見えぬまま、コロナなんて遥か昔に終息したかの如く電話やメール、商談、クレーム、テスト、トラブルが押し寄せてくる
オリンピックは観てないけど、嫌でも目に飛び込んでくるメダルの情報
おめでとうございます、そこに至るまで多大な努力や苦労があったと思います
だけど今この世で1番苦労して、もがいてるのは自分なんじゃないかと思うほどの忙殺
俺だって金メダルが欲しい
国境を越えるのは許されるのに、県を越える事は許さないと税金に寄生するグロテスクな肉塊が語る
結局は自衛を強調するだけで、何も示さず、語らず、結果だけを強いる
オリンピック選手も俺も同じ人間だ
俺個人の意見を述べるなら、1年前と比べて「会いたい人に会うこと」と「コロナ感染のリスク」の天秤はその比重を逆転させたと思う
慣れだとか我慢の限界じゃなくて、政府のやり方がそうさせた
だからステイホームを貫く人は素晴らしいし素直に凄いと思うし、帰省する、何処かに出かけるという人も咎めようとも思わず感染対策はしっかりして気をつけてね、って思う
自身の価値観で行動を決めるのではなく、自身の行動でその価値観を定義つけるべきだ
そう嘯きながら、今日も俺は下を向き、舌を出しながら両手では足りない程の中指を立てる
ニュージャパンEX
リニューアルを経てフィンランドサウナがめちゃくちゃ仕上がってきた
適度に空いてるし、コンパクトな浴室も雰囲気良いし、90分コースも出来て使用頻度が爆上がりしそう
浴室もこまめに清掃してくれて清潔だし
リクライニングの数を増やしてくれたらより完璧だなぁ
手離すことでしか踏み出せない一歩があるなら、この手は何のためにあるのだろうか?