闇を駆ける、その矢は放物線を描いて
明け方が好きだ
濃紺な夜空に少しずつ暖色が交わってきて、世界の終わりと始まりが一緒方になって、混沌とした雰囲気に惹かれる
夜の海が好きだ
静寂の中微かに耳をつく波の音は心地良く、今にも飲み込まれそうな暗く、蒼い水面を見てるだけで頭の中の雑念が何処かに一時的にでも居なくなる気がする
夏が好きだ
澄み渡る青空の下、時々吹く清涼な風が肌をさらう時、生きてて良かったなぁとふと思う
そして夏の終わりを迎える度に感じる寂しさがいつも胸を締め付けて、秋の訪れを知らせる
冬が好きだ
透明度の高い空気を纏い、寒空の下差す一筋の陽の温もりを浴びる度、その優しさに助けられる気がしてる
人生は長いように見えて短い
この旅の終わりにハッピーエンドが無いとして
Show must go on
誰か為にショーは続いてく
つづく