紅く染まる空、届かなかった青
センター試験の日には東京で雪が降ることが多い。
俺のセンター試験時はかなり雪が降ってた。
今からもう14年も前で雪以外に覚えてるのは、
・受験した場所
・タバコを吸いたくてたまらなかったこと(時効ですよね)
・帰り道の駅で友達が階段で足を滑らせケツから落ちていったこと
ぐらいしかもう無い。
結論から言うと俺は大学受験で第一、第二志望の大学に落ちて、センター試験で合格してた第三志望の大学、学部学科に入学する。
その大学では幸いな事に卒業から10年経った今でも遊ぶような友人達も多数でき、研究することの楽しさを知り大学院まで進学した。
第一志望の大学に合格してたらしてたで、その大学でも同じ事を思ったかもしれないが、第三志望の大学を選んで心から良かったと思う。
選べなかった選択肢でたらればなんて出来ないけど、自分で選んだ選択は、自身に悩んで考えた結果という充足感を与えてくれて微かな自己満足を感じさせてくれる。
その頃の写真なんて数える程しか残ってないけど、渡良瀬遊水地の近くで過ごした日々がとても懐かしい。
もう一度みんなで館林の爆弾ハンバーグとまねきねこや、栗橋のラウンドワンに行きたいな。
そして17日は阪神淡路大震災から25年の日だった。
それと同時に俺の下の妹の25歳の誕生日でもあった。
25年前のことなんか、14年前のセンター試験よりも更に覚えてる筈もない。
世間ではきっと沈痛な雰囲気だったと思うが、少なくともうちではきっとお祝いムードだったんだろう。
誰も好きでその日に生まれた訳じゃない。
そんな大震災の日に生まれ、AB型の左利きというかなり変わった個性を持ち、兄をしてもこんなイカれた奴は見た事ないと言わしめ、高校生の頃の将来の夢が探偵だった妹も立派に幼稚園の先生をやってるらしい。
誰でもというわけではないけど、得てして人は見かけだけでもちゃんと社会に順応して、生きていけるんだなと感心する。
来月は俺の32歳の誕生日。
少しリッチな誕生日を迎えようと18日の当日は有給を取り、17日の夜から横浜のスカイスパに泊まる(既に予約済)。
1ヶ月も後の事だけど、子供の頃のように今から自分の誕生日が待ち遠しい。
そしてこの日記に伝えたいような事は無いし、タイトルにも意味は無い。
つづく