ハッピーエンドにさよならを

漫画、小説、音楽、サウナの雑記

誰しもが唯一無二の異形

良い歳して感受性がクソガキだから、熱い夏はアッパーになるし、寒い冬はダウナー気味になる

広島は夏は暑いし、冬も寒い(東京と比べて)

ずっとネガネガしてる状態が続いてるから楽しかった思い出を語らせてほしい

 

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「こめやんさ、ママチャリレース出ない?」

もう7年ぐらい前かな?

前職の同期にいきなり誘われた

富士スピードウェイで毎年1月にママチャリ7時間耐久レースがあり、それにエントリーしたから出ようという誘いだった

面白そうだなと思いOKした

 

これが地獄の始まりだった

 

1月の金曜日、仕事を早目に切り上げて家に帰り、準備をして車で竹ノ塚から松戸に向かった

そこで同じ店舗の同じく参加する同期を拾い富士スピードウェイへ向かい、現地に着いたのは深夜の1時過ぎ

め、めちゃくちゃ人多い…こんな大規模なイベントとは思わなかった…

他の同期や先輩と合流し、総勢10人超えのパーティ

みんなで会社から借りた、ゴリゴリ会社のマークと社名が入ってる巨大テントを組み立て、鍋を作って暖を取る

 

レーススタートは朝の7時、まだ6時間もある

じゃあ何故こんな早く来たのか?

車検があるからだ

ママチャリのくせに車検をしなくてはいけず、それを3時までに完了させなくてはいけなかった

細かいレギュレーションに沿ってかなり細かくチェックされ、車検後はサドルの高さを変えることも出来ない

いやいや、厳しすぎでしょ

 

無事車検を通過し、テントに戻るとテントにデカデカとエントリー時に同期が勝手に決めたチーム名が書いてあった

チーム「やれったらやれっ!!」

当時の他店舗の支店長がブチキレて部下に放ったパンチラインで、内輪では鉄板ネタだった

 

そしてやれったらやれっ!はスタート位置に着き始める午前6時まで寒過ぎて寝れず、身を震わせて過ごした(1月の深夜の富士とか余裕で温度マイナスです)

 

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そして眠い、寒い、ダルい、既にレース開始前から参加した事を後悔しながら午前7時を迎えてレースは幕を開けた

 

車が走る為に設計されたコースを自転車、しかもママチャリで走る

狂気の沙汰

登り坂が本当にエグくてゲロ吐きそうだった

このレースは最大参加者1チーム10人で、周回数を計測するセンサーを襷代わりに走るというもので、やれったらやれっ!!の面々はほぼみんな1周しただけでギブアップ、多い人でも2周でギブアップ

そこからは誰が走るかの押し付け合い

 

結局みんな3周ぐらい走って、このレースに誘った同期は5周ぐらい走った

 

他の人が走ってる間はコース脇の芝生で横になって寝たり、他のチームの人を観察してた

ゴリゴリのサイクルウェアでママチャリに乗ってる人もいるし、コスプレして乗ってる人もいた

一度、目の前で参加者同士が派手に衝突して救急車が来たりしてた

 

そして午後2時にレース終了

チームやれったらやれっ!は約1000チーム中500位ぐらいで中々奮闘した結果だった

 

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そして帰り道は駐車場から2時間出れず、殆ど寝てない+疲れてる中の運転でマジで死にかけ、海老名辺りで他の人に運転を代わってもらい、次の瞬間には松戸にワープしてた

 

当時はみんな、「二度と参加しない」、「ここ数年で1番キツい出来事だった」と口を揃えて言ってたけど、今思うとあれはあれで楽しかったなぁ

喉元過ぎれば何とやら…

 

またいつか、みんなとバカな事してゲラゲラ笑いたいな