Why couldn’t I say the Last goodbye to 草加健康センター?
過去1番行ってるサウナは何処か?
と聞かれればぶっちぎりで草加健康センターだろう
一昨年の冬か春頃に初めて行って、そこからコンスタントに来てる。
何が良い?って聞かれれば「全て」としか言えない。
お風呂も草津の湯、高濃度炭酸泉、薬湯、ジェットバス、白湯…どれを切り取っても高レベルだし、水風呂も露天スペースにあって15度台のバイブラでキンキンに冷えてるし、サウナは30人以上は裕に入れる広さで2基のストーブで熱々ながら湿気も適度にあり安定して満足出来る。
そして草加健康センター名物のロウリュは
・爆風ロウリュ(ブロワーを使ったロウリュ)
・静寂のロウリュ(TVを消し、照明を落として、音楽を流す)
・セルフロウリュ(時間限定)
・暁のロウリュ(早朝のロウリュ)
と4つもある(実は暁だけは朝起きれず受けた事ない)
俺が草加に行き始めた頃、爆風ロウリュは3人とかしかお客さんが居なくてあっさり終わってた。
それが今では満席、座れずに待ちが出るなどほぼ常に大賑わいの状態で、それは静寂のロウリュも同じ。
確かにサ道が始まる前から徐々に人は増えてきてたけど、サ道後から明らかに人が増えた。
それは凄い良い事だ。
お客さんの新陳代謝が進めばそれだけ持続可能な店舗運営にも繋がるし、より質の高いサービスの提供にも繋がると思ってる(実際今でもサービスの質はかなり良い)。
ただ1つ苦言を呈するなら、火曜の深夜を除きもう静寂のロウリュは実質的には存在しない。
静寂は失われてしまった。
俺は静寂のロウリュが大好きだった。
シンとしたサ室、聞こえるのは微かに響くジャジーな音楽とサウナストーンで水が灼ける音だけ
暗い空間の中、触覚が研ぎ澄まされて降り注ぐ熱に包まれて、静かにがっつりと汗をかける、沈黙が雄弁に語りかける場所。
そんなサウナにはっきり言って救われてたし、
静寂のロウリュのおかげでよりサウナを、草加健康センターを好きになっていった気がする。
大好きだった。
でも、今はもう無い。
サ室で別に喋っても良いよ。
きっとこういう所でしか喋れないこともあるし、人に聞かれるリスクはあるけど、サウナだって1つの立派なコミュニケーションの場だ。
ただ、静寂のロウリュだけは違うんだ。
静寂のロウリュだけは何よりも沈黙が優先されるべきなんだ。
前口上でお店側も「大人な静かな空間を作りたい、お店側だけでは出来ないので御協力お願いします」って言ってるんだ。
だからお願いなんだ、俺にもう1度だけでも静寂のロウリュを受けさせてくれ…
俺が自分勝手なことを言ってるのは重々承知してるし、別に新しく人達や若い人達を否定してるわけじゃない。
俺が過去に縋ってるだけだ。
春から広島に転勤になる。
草加健康センターに来れるのなんて両手、下手すれば片手で数えられるぐらいになる去って行く人間の戯言なんだけどね。
草加健康センターを嫌いになる事なんてきっと無いんだろう。
思い出もある。
でもその中から静寂のロウリュが消えてしまうのが少し悲しい。
誰かが悪いわけじゃない、そう言う過渡期なんだろう。
あえて言うならその流れに乗れない自分が悪い。
草加健康センターは本当に素晴らしい施設だよ。
春までにあと何回草加健康センターに行けるだろうか?
そんな事を考えて、体から香る薬湯の匂いに包まれながら書いてる、老害の日記。
つづく