『護るために血は流れ、護るために殺し合っている
そんな日々が続いていた、終わらないと思っていた』
「from the end」 lynch.
僕が仲良くしてる女の子がいる
ひょんなことから知り合いになり、何だかんだ4〜5年の付き合いになる
別にお互いに異性としての好意はないし、今後もそんな仲に発展するようなことは無いと思う(お互いに独身だけど)
彼女は僕の一個下で今就職活動をしてる
そして今まで正社員になった事がない
そんな彼女からどうしても職務経歴書が書けないという相談を受け、会いに行き職務経歴書の添削をすることになった
今迄の派遣の仕事やアルバイトをもとにあーだこーだ上手く盛って完成させた
結果殆ど僕が書いたのだけど、我ながら上手く出来た
転職コンサルに向いてるのではとすら思った
職務経歴書の作成が終わり彼女と駄弁ってる時、
「普通に生きるってめちゃくちゃ難しいんだね」
って言った
「普通」って何なんだ??
誰が普通の基準を証明してくれるんだ??
僕は公立の小中学校、高校を出た後私立の大学に行き、そのまま大学院に入り、修士課程を修了して一部上場へ入社し深夜まで働いて、部長に殺すぞと言われながら働き、5年後に外資の産業機械のメーカー商社に転職して、客先に1月2日から呼ばれたり、2週間軟禁されたり、円形脱毛症になったりした
そして30歳を越えて独身貴族を謳歌してる
これが普通なのか?
少なくとも僕が思い描く普通とはかけ離れてる
じゃあ僕が思い描く普通は貴方にとって普通なのか?
多分違うんだろう
価値観も成長した環境も違う人間の感じる普通なんて決して同一になんかなりはしない
それでも無理矢理”普通”という二文字のクライテリアに収めようとする
じゃあその”普通”はこの世の誰が当てはまるのか?
きっとそんな人いないんだろう
僕の普通は貴方にとって普通じゃなければ
貴方の普通は僕にとって普通じゃないんだ
普通なんて時代とともに偏差する曖昧な幻想なんだろう
だからこそ僕らは普通に安寧して、焦がれ、求めてる
普通を求める度普通から離れていく
その行為が普通じゃないから
そして願わくば、彼女が少しでも僕から離れて普通に近づければ良いなぁと思う
きっと正しい普通の答えは主観の中にしかないんだから
『護るために血は流れ、護るために殺し合っている
叫び続け 泣き続け なにも変えられなくても
二度と来ない明日を願う』