ハッピーエンドにさよならを

漫画、小説、音楽、サウナの雑記

死して死を知れ

もういい加減限界が来てる

比較的波があるほうだけど、今回は過去に無いぐらいのビッグウェーブがきてる

もう限界だ、これ以上働けない

 

もう何が辛いとかじゃなくて、全部が辛い

出勤するために目を開ける事すら辛い

パソコンを開ける事すら辛い

着信やメール受信で震えた携帯を見る事すら辛い

思考がまとまらない

考えようとすると脳内を濃い鉛筆でぐちゃぐちゃに塗り潰す絵しか浮かばず、何も考えられない

 

それでも明日はまだやってくるし、この心臓は動き続けてるから、せめてもの抵抗で目覚ましはかけないで寝る

 

死んだ方がマシだと思うからこそ、生き続ける

死ぬ事より生きる事のほうが何十倍もキツいから

ホテル暮らしの日々

毎日とは言わないがここ数ヶ月は月の半分をホテルで宿泊してる

もちろん好きで泊まってるわけではなくて、仕事の都合で泊まってるだけだ

あまりに家で生活しなさ過ぎて、先々月の電気代は1600円で、先月はエアコンを入れても2400円だった

本当は家で寝たい

43インチのテレビも買ったばかりだし、疲れも家の方が取れる気がする

 

ただホテル暮らしも悪くなくて、

毎日掃除をしてくれるし、広いベッドでゴロゴロ出来る

空気清浄機もあるし、タオルも毎日フカフカのを使える

後最近ホテルに泊まる時は延長コードを持参してる

これがひとつあるだけでかなり利便性が上がる

後は基本ホテルのアメニティは信用してないから歯ブラシ、剃刀は必ず持参してる

これは昔から変わらない

 

宿泊費は会社の経費で出るし、決裁権限は自分にあるから好きな宿を選ぶんだけど、ドーミー系はここ半年で一気に高くなったなぁと思う

コロナの緊急事態宣言時はかなり安かった覚えがあるけど

カンデオホテルは個人的に値段に対してちょっと微妙かなぁという印象、大浴場の当たり外れは激しい

アパは余程の事が無い限り泊まらない

部屋が狭すぎるし、寝具が合わない事が多い

東横インスーパーホテルは可もなく不可もなくって感じ

相鉄インはめちゃくちゃ部屋狭いけど、アパと違って寝具は好き

センチュリオン系列は喫煙ルームを作ってくれればもっと利用したいんだけどな…それ以外はすげぇ良い…古いセンチュリオン系なら喫煙ルームあるのかな?

ダイワロイネットは大好き、ここなら暮らしたい

AZとα-1は安いせいか意外と埋まっててそんな泊まった事ないけど、まぁ安いなりだなって感じ

ガーデンホテルはやっぱ居心地が良いけど、そんなに無いのが残念

後は地場のインディーズ系ホテルも腐るほどあるけど、もう外れ当たりの幅が凄過ぎてなんとも言えんなぁ

カプセルは連泊じゃなければ使うかなぁ

カプセルは個室でパソコンを触らないのがキツい

事務処理をホテルでする事も多いし、守秘義務もあるし

 

とりあえず価格に関してエリアによるけど、中四国なら6000円〜9000円、関東なら8000円〜12000円ぐらいの間で探すかなぁ…遊びで行ってるわけじゃ無いし、そこに何日も泊まることあるから質には多少こだわりたいしね

 

ただ…やっぱ家でゆっくり寝たいね〜

解放、開放、懐抱、壊崩

Twitterの「こめ」アカウントを削除して1ヶ月以上経った

Twitterのアカウントは削除しても30日以内なら復活出来る為、「まぁ頃合見て復活しようかなぁ」と思ってたら完全にこめアカウントを忘れてて、削除してから30日を超えてた

10年以上やってたのになぁ〜と思いつつも、自分が10年間もTwitterをやってる事に恐怖を感じた

結局今はサウナ施設の公式アカウントやお笑い芸人や漫画家、ネコチャンアカウントしかフォローしてないアカウントを見てる

ほとんどツイートもせず、自分の好きなものがイイね欄に貯まってく(ほとんどネコチャンの画像)

 

僕がTwitterのこめアカウントを消したのは、もう疲れちゃったからだった

くだらない情報ややり取りがゴミのように流れてくるタイムラインは文字だけのはずなのに、耳をつんざくような五月蝿さだった

それに自分の居場所はここでは無いし、ここを主軸にする気がさらさら無い事にも気付いた

 

僕は今広島に居て、地元の東京とは1000km以上離れてて(離れてるよね?)ハード的な距離があるけど、ネットワークを介在することでソフト的な距離は0だった事ももう僕には苦しかった

ハード的な交流とソフト的な交流のバランスが完全に崩れてた

ハード的な交流が欲しいのに、ソフト的な交流ばかりが積もっていって、余計にハード的な交流への憧憬ばかりが燻っていった

そもそもソフト的な交流に関しては僕という人間のキャパを超えてたと思う

元々狭く深い付き合いをしていきたいタイプなのに、いつの間に広く浅い関係ばかりが出来上がってた

 

じゃあもうそれを全部無くして、本当に必要なものだけを再構築していくしかない

創造の前には必ず破壊がある、破壊とは創造の一部ともいえる

 

そうして「こめ」という偶像はSNSから消滅していった

まぁサウナイキタイとかもあるけど、あれはSNS的な側面は薄いしね

 

結局僕らは見たいものを見たいようにしか見れないし、どれだけ雄弁に、さも説得力があるような論調でも、事実とは異なったバイアスで言い回しの工夫をしてるに過ぎない事が多い気がする

この意見さえも僕が他者に持つ懐疑心がそうさせてるに過ぎない

 

ただひとつ、揺るがないのは、

俺は俺の事が嫌いな奴は殺したいぐらい嫌いだ

でも実際に殺す事なんて出来ないし、俺が死ぬほうが手っ取り早い

だからこめは死んだ

この画面越しに見てるお前が殺したのかもね

2022年5月23日

朝からちょろっちトラブル電話に対応しながら宇和島で機械納品後の残作業

やっぱ重量屋ってすげぇなぁ…

こめ「えっ!?これ扉通らなくないですか?」

重量屋「こめさん!いけますよ!うちらに任せとってくださいよ!…ほんまギリやなぁ…いや、いけんちゃうかな?…うん、いけんで!」

こめ「開口と機械に隙間が無い…!ぴったりサイズで入ってる…!!」

奇跡を目の当たりにした瞬間だった

 

そのまままたフェリーに乗ってウトウトしながら帰宅っち

 

最近ストレスのせいか大して着る予定も無い洋服買いまくってしまい家が半袖のドレスシャツ系だらけになってしまった…

あとTOSSの革靴も買ったけどスニーカー底だから展示会で重宝しそう

今まで履いてたマーチンの革靴、めちゃくちゃ重かったから展示会みたいに立ちっぱの時はマジで足死んでたしな

 

あと今週のジャンプの呪術廻戦、秤の登場シーン良かった

個人的に秤ってめちゃくちゃ好きなキャラなんだよね

 

King Gnuの"一途"の「最後にもう一度強く抱きしめて、その後はもう何も要らないよ」

THE BACK HORNの"覚醒"の「生きろって死ぬなって言う前に貴方が必要だって抱きしめておくれ、強く」

って歌詞、微妙に似てて良いよね

結局僕らに必要なのは言葉じゃなくて体温って事なんだよね

 

チョレイ!!!!!

サウナーの詩

トゥトゥトゥルットゥ
トゥトゥトゥルットゥ
トゥトゥトゥルットゥ
トゥットゥットゥットゥットゥルットゥ
トゥトゥトゥルットゥ
トゥトゥトゥルットゥ
トゥトゥトゥルットゥ
トゥットゥットゥットゥットゥルットゥ

サウナーが奏でるこの歌が
温浴施設にばら撒かれる頃には
山積みのままのサウナマットは
少しでも片付いているだろうか
転がったととのいイスの隣には
落とし穴が掘ってあるもんさ
ととのうことが怖いなら
鍵をかけてカプセルにいりゃいいだけだ
また誰かがきっとこういうさ
あいつは昔からととのってた
ぶっ殺されたか 飛んだんだ
温浴施設は既に囲まれてた
土砂降りの真っ黒い雨の中
草加健康センターの館内着の襟を立てれば
止まることなく鳴る携帯電話
全員がこう言う またサウナだ

サウナーが奏でるこの歌
バカにされたって構わないさー
サウナーが奏でるこの歌
笑われたって気にしないさー
サウナーが奏でるこの歌
今に見てろってずっと思ってたー
サウナーが奏でるこの歌
サウナーが奏でるこの歌

よくある話この施設じゃ

あまみが出たとか ととのったとか
ガンギマったとか (ブロワーで)殺されたとか
乳首を隠したくなるようなロウリュばっか
どっかの誰かがととのったとか
一軍だとか 常連認定だとか
アウフグースだとか 熱波師だとか
サウナハット野郎がまた現れたとか
従業員は俺にこう言った
目の前の現実が答えた
バックれねぇって話 Saunner
今夜どっちを握るかタオルor団扇
連絡入れるまでの間
みんなかわしておいてくれよ から
このアロマを嗅ぎ終わったら
一人で行くところがあるんだ

景色が流れる夜の首都高
館内着の上下にメッシュハット
ツレが用意した真っ黒いアロマ
産地を偽装したパクリもん
時間をかけずにととのうぞ
しっかり縛っとけよロッカーキー
見つけ出したらすぐにロウリュしろ
暴れたら扇いじまえ二三箇所
奴の入館は3時前後
客も全員巻き込んじまえよ
むちゃくちゃにしちまえよ そのサウナ室
逃がすなよ奴のBitchと仲間も
別一派に伝えろよ
あとは奴を待つだけだと
施設に着くぜそろそろ
そういってかぶるサウナハット

2022年5月22日

日曜日だけど、月曜は朝イチから宇和島で仕事のため前入り

時間もあるので広島港からのんびり車ごとフェリーに乗って2時間半かけて松山に行き、そこから車で1時間半移動して到着

フェリーに乗ると事務作業出来るし、寝れるし、時間に余裕がある時は毎回乗りたい

 

宇和島に来ると大体宇和島第一ホテルに泊まる

古いホテルだけどサウナが付いてるから

だけど日曜日は大浴場がやっていないらしい…

しょうがない

禁欲が快楽を育てるように、次のサウナがより良くなるためと思う事にしよう

 

でも宇和島は本当ご飯美味しいね

何食っても美味いってちょっとイカれてないか??

まぁ大体何食っても美味いと言ってしまうバカ舌なんですが…

 

明日の仕事嫌だなぁ…

 

チョレイ!!!!

サウナブームの片隅で

よく晴れた、気持ちの良い昼下がり、家から車で30分程のスーパー銭湯に俺はいた

連日の精神をすり減らし賃金に変換していく仕事という名の錬金術や片道200km以上は当たり前の車移動でボロボロになったメンタルや体を労わりにやってきた

歳を取ったせいかもう睡眠だけではカバー出来ないし、そもそも連続して何時間も寝る体力すらも無い

体を洗い、湯船に浸かり、サウナへ入ると丁度オートロウリュの時間だったらしく最上段と2段目は満席だったので下段のストーブ前に大人しく座る

サウナ室にはサウナハットを被る人や、マイサウナマットを持ち込む人も散見された

2年前じゃ信じられない光景だった

それでも今じゃ広島のサウナ施設に行くとサウナハットは当たり前に見かけるし、何よりそもそもサウナにいる人が2年前より遥かに増えた

それは広島だけじゃなく、中四国の色々なサウナで言える

サウナブームは大なり小なりサウナ不毛地帯中四国にもやって来たんだなぁと改めて思った

 

上段に座ってサウナハット+サウナマット君が退出する時にサウナマットから溜まった汗が流れめちゃくちゃ俺に掛かったのを拭きながらサウナブームについて熱が貯まり始めた頭でボンヤリと考える

 

2016年〜2018年頃はサウナが好きというと珍しがられ、誰も食いついて来なくて、結局誰とサウナの話をするでもなく、1人で黙々と銭湯やサウナ施設に行ってたのを覚えてる

2017年の4月に今の会社に転職したけど、面接で「趣味は?」と聞かれ「週2,3回サウナや銭湯に行きます」と答えたら「へぇ〜若いのに良い趣味してるね」と言われたのも覚えてる

北欧やサウナセンター、草加健康センターへ行っても大抵見た目的に俺より若い人は居なくて静かな空間だった

しきじでさえも多少人は居ても入館待ちなんてものは無かったし、そもそも入館待ちという事が起こる想像すらつかなかった

それでも今思うと中目黒の光明泉や池尻の文化浴泉、笹塚のマルシンスパなど都心に近い施設は体感的に2017年後半〜2018年後半にかけて利用者は確実に増えていってた気がするし、サウナブームの予兆はあったのかな?って今は思う

 

その裏側には2017年にサービスを開始したサウナイキタイの功績があったと思う

当時は登録せずチラチラ見てただけだけど確かサ活機能は無かったし、ひたすらサウナ施設を紹介してるサイトだった

少しするとサ活機能が搭載されて、へぇ〜こんなにサウナ好きな人がいるんだと思い眺めてて、未だ見ぬ施設を思い馳せながら俺もようやく登録した

サウナイキタイのマイページを見ると2018年の10月に登録して2484番目の登録者だった

2022年2月に登録した人は108000台の番号だった

増え方エグ過ぎないか??

ちなみにサ道シーズン1から1年経った2020年7月に登録した人は34000台

何かしらの形でサウナに興味を持ってサウナイキタイに登録した人がもう10万人を超えてるという現実が信じられない

 

じゃあ何でそんなにサウナに入る人が増えたの??

完全に私感だし、的外れな事を言うかもしれないけど、1つは趣味としての参入障壁の低さと日常生活との親和性があるからだと思う

ゴルフをするにはゴルフクラブやウェア、ゴルフ場への移動、時間的制限(早朝からのラウンド)と金銭的、肉体的ハードルがある

フットサルをやるには人数を集める必要があるし、場所の予約や怪我の心配などのハードルがある

手芸を趣味にするにはそもそもの向き不向きがあって誰しもが必ず楽しめる訳ではない

だけどサウナ(温浴)は銭湯なら1000円あれば90%の施設はサウナに入れ、水風呂に入れ、大きな浴槽に浸かれるし、24時間やってるサウナ施設もあるからいつでも自分が好きな時にサウナに入れる

何よりお風呂に入るという行為は当たり前の日常でその延長線にあると言える水風呂やサウナはそこに至るまでのハードルが低く、持病を持っていない限りは誰でも楽しむ事が出来る

体験出来る人の母数が多ければ、それだけハマる人も多くなる

 

後はドラマ版サ道はやっぱりデカかったんだなぁと思う

明らかにサ道前と後でサウナに入る人口は増えて、施設の客層に変化があった

1番通ったのが草加健康センターだから草加を例にして言えば、それまで実施されていたロウリュイベントは2019年始め〜2019年7月ぐらいまでは多少混みはしても満席なんて事はほぼ無く、むしろ数人しか居ないという時もあった

そもそもロウリュイベントも週3回の19時、0時だけだった(+月1回?隔月1回?の耐久爆風ロウリュ)

特に0時の回は余計に人は少なくてある意味好き勝手出来る環境だった(SSKさんがサウナ室を熱くし過ぎてサウナ室に靄がかかったり、火災報知器がなった記憶がある…)

ましてや当時サウナハットを被っていたら草加でさえ他のお客さんに怪訝な目で見られ、かなりマイノリティだった

だけどサ道の草加健康センター回は新宿からバスを2台出して、大広間でパブリックビューイングを実施したらあまりの人の多さにオーダーストップがかかるなど、2018年末に草加で行われた純烈のライブよりめちゃくちゃ人が居てビビった覚えがある

それ以降明確に草加は利用者が増えていき、更にコロナ禍の最初の緊急事態宣言前と後で完全に客層が変わった

館内着や持参したであろう浴衣を着て、酒を飲み、大広間でカラオケを楽しんでた年配の方々は少数になり、館内着を着つつもサウナグッズに身を包み、"サウナー"である事にアイデンティティを置いてるかのような若年〜中年層の方々がメジャーとなった

 

レインボー本八幡は初めて行ったのが2019年7月と既にサウナブームの入口にいる時期だったけど、言葉は悪いかもしれないが俺みたいなサウナキッズに侵食されている状態では無かった

ロウリュの時間になってもサウナ室の埋まりは7〜8割ぐらいで、それ以外の時間は食堂やリクライニングは混んでても浴室はまばらに人がいる程度だった

サ道に出てこず、サウナ屋の少し高い敷居と銭湯やスーパー銭湯と比較すると高い料金(時間)設定故だったかもしれないが、サウナブームと呼ばれ始めた時期の初期でも他の施設に比べて平和だった気がする

今では人気店のひとつとなり、ロウリュイベント時はサウナ室前に待ちの長蛇の列が出来る程になった

 

勘違いして欲しくないのは別に上記の事を否定、批判するつもりはサラサラ無く、淡々と事実を書いてるだけで、もし棘があるような書き方に読めるならそれは俺の文章が拙いだけで、ご容赦いただきたい

 

上記に述べたような状況になったのは一概にサウナブームで済ませるのはいささか雑で、勿論そうなるように施設側が企業努力をして、これまでサウナに目を向けて無かった層の取り込みに力を入れてきた結果だと思う(全部のサウナ施設がそういうわけではないだろうけど)

それが叶ってるならそれは企業として成功だと思うし、素直に嬉しい

 

サウナ好きが増えるのは賛成だしこれからもどんどん好きになる人が増えて欲しいと思う

だけど、あまりにも急激なスピードで人が増えすぎた

サ道はその後SPも放送され、2021年にはシーズン2も放送された

ラジオ、TV、YouTube、雑誌、あらゆる媒体でサウナが囃し立てられ、有名人がサウナ好きを公言し、「ととのう」という耳障りの良いフレーズはキャッチーで、TVや動画で見るロウリュ(熱波やアウフグース含む)はド派手なエンターテイメントだった

サウナに関連する書籍や雑誌が刊行され、面白いように売れるのか続々と出版された

結果的にサウナ人口(もしくはサウナに興味を持つ人たち)は先に述べたサウナイキタイのユーザー数を見る限り爆発的に伸びたが、サウナに行く人増加は明確にカオス(混沌、無秩序)をもたらしたように思う

それは浴室やサウナ室は勿論だけど、施設外(主にSNS)を含めての話だ

何も新しいサウナ好きの人たちが全てをもたらした訳では無く、元々何年もサウナが好きで通ってた人の中にも明確にカオスをもたらすような人は居た、観測出来る範囲で何人も

そこへ更に同じような属性の人たちが増えた事でアノミーと呼べるような状態になりかけている様な時期すら有ったと思う

そして参入障壁が低いだけに、余計にそういう人が多い界隈なのかなとも思う

結果として、人気施設では入館待ちやサウナ待ち、お客間もしくはお客さんと施設間でのトラブル、SNS上での糾弾や重箱の隅をつつくような舌戦やトラブルは明らかに増えた

これは過渡期故に起こる事なのか、それとも今後も続いていくのかはよく分からないし、興味は無いからこれ以上触れないと思う

それと、人が増えたから土壌が出来たのかサウナに関連するところでお金や商売の匂いが付き纏うようになった

それがサウナや温浴施設が主体なら何も文句は無いが、そうでは無いサウナに対して責任を負わず、同人や趣味という域を超えて、サウナにフリーライドして対岸から蜜だけ啜っているような資本主義の腐った匂いを撒き散らすような奴なら話は別だ

何人も表れては消えていった気もするけど、まだまだ居るし、今後もしぶとく地べたを這いつくばっているんだと思う

 

ただそんなサウナブームがあったからこそ、俺らのサウナ生活は選択肢が増えたし、ある意味減った

このサウナブームがなければ、堀田湯は代替わりに伴って廃業していたかもしれない

かるまるのような施設は生まれなかったかもしれない

テントサウナのようにアウトドアで手軽に楽しめる環境は生まれなかったかもしれない

個室サウナという今のコロナ禍時代にマッチした形態は生まれなかったかもしれない(最近増えすぎ感は否めないけど)

島根の四季荘や鳥取のNature Saunaのような施設も生まれなかったかもしれない

ロウリュは色々な施設で、頻繁には行われず、ロウリュを受けたければ施設を探してピンポイントに訪問するしか無かったかもしれない(ロウリュやアウフグースばっか追い求めるのは不健康なサウナスタイルだと思うけど)

ロウリュ姉妹は居らず、厚木健康センターのいち可愛い女性従業員だったかもしれない

マグ万平は未だにマルシンスパでバイトしてたかもしれない

オートロウリュ付きの銭湯なんて夢のまた夢だったかもしれない

 

だけど、サウナブームが無ければ、

広島から帰省して草加健康センターに行くたびに仲良くしてくれてた人達にも毎回会う事が出来たのかなぁ

レインボー本八幡に行くたびに仲良くしてくれてた人達にも毎回会う事が出来たのかなぁ

と思う事もある

施設で(特に草加で)1人でサウナ後にご飯を食べてると「前は行けば必ず誰かしら居て、一緒にご飯食べてたのになぁ…」と考える

これはただの感傷だ

爆発的なサウナブームがミクロな観点で俺にもたらしたものは「寂しさ」だ

 

サウナをブームで終わらせずに文化にしたいという意見もあると聞いたことあるけど、それは残念ながら現状は無理だと思う

サウナは生活様式としては微妙に大衆的で無ければ、洗練されている訳ではない

そしてその地盤はフィンランドというのを大々的に謳っているから結局伝統的とも言いづらい

良く言えば発展途上、悪く言えば中途半端な立ち位置のように思える

100年後はどうなってるか分からないけど

ただ何となく個人的には「文化」になってしまったサウナはつまらないなと思った

 

くどくどと偉そうにサウナブームについて俺なりに考えたけど結局はこのサウナブームが良かったのか、悪かったのか分からない

どれだけ居心地の良いサウナ室だろうと、そこに一生入っていることは出来ないように、いつかこのブームにも終わりが来る

その時になって初めて評価というか回顧出来るものになると思う

サウナだってサウナ室から出て、水風呂に入って、着替えて一息ついた時に「良いサウナだったなぁ…」って思うしね

今のサウナブームはまだサウナ室に入ってるような状態だ

それにこの先何があるかまだ分からない

 

とりあえず1時間半ぐらいサウナブームについて考えながらサウナに入ってたけど、最後館内から出て車に乗って煙草を一息吐いた時「今日も良いサウナだったなぁ」と思えたからそれで俺は満足さ

5,000字近い中身の無い長文を読んでいただきありがとうございました